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2017.09.13

神と人と自然の島 バリ島 UTAMA SPICE エッセンシャルオイル

神と人と自然の島 バリ島 UTAMA SPICE エッセンシャルオイル

みなさんは、インドネシアという国について、どのくらいご存じでしょうか?
インドネシアは、大小さまざまな島々からなる国です。首都ジャカルタのあるジャワ島から東へ向かうと、美しい自然に囲まれたバリ島があります。バリ島は、古くからヒンドゥー教の信仰が根付いていることから、「神々の島」とも呼ばれています。豊かな自然と独自の文化が息づくバリ島では、古くから伝わる伝承医学や宗教、哲学が、人々の日々の暮らしと深く結びついています。知れば知るほど奥深い、バリ島の文化。
その一方で、時代の変化とともに、昔から受け継がれてきた知恵や文化が少しずつ失われていくことを危惧する人々もいます。世界各地で、昔ながらの伝統や文化が姿を消していく中、バリ島にも「大切なものを次の世代へ残していきたい」という思いを持って活動している人々がいます。
今回は、かつてslouch&chicで取り扱っていた、バリ島の「UTAMA SPICE(ウタマスパイス)」を通して、バリ島に受け継がれてきた植物文化や、自然との調和についてご紹介します。

アーユルヴェーダからインドネシアの土地に合った発展をした「ジャムウ」

インドネシアでは、古くから「ジャムウ」と呼ばれる伝承療法が受け継がれてきました。

日本でいう漢方に近いものと考えると、イメージしやすいかもしれません。

世界にはさまざまな伝統医学や伝承療法があり、それぞれの土地や文化の中で長い年月をかけて発展し、現在にも受け継がれているものがあります。

代表的なものとして、ユナニ医学、アーユルヴェーダ、中国医学などがあります。

そこから、チベット医学、モンゴル医学、漢方医学、シッダ医学など、各地域の自然や文化、暮らしに合わせた伝統医学が発展してきました。

日本では漢方医学が身近な存在ですが、現在では近代医学と併用されることも多くあります。

近代医学が細胞病理学や細菌学などを基礎として発展してきたのに対し、伝統医学では、人間が本来持っている力や、心と体全体のバランスを大切にする考え方があります。

「ジャムウ」は、アーユルヴェーダの影響を受けながら、インドネシアの土地や植物、人々の暮らしの中で独自に発展してきた伝承療法です。

ジャムウの起源は、今から千年以上も昔、インドからインドネシアヒンドゥー教が伝えられた時代にまでさかのぼるといわれています。

その際、ヒンドゥー教の思想である「トリ・ヒタ・カラナ」とともに、ジャムウのもととなったアーユルヴェーダ医学、つまりインドの伝統的な健康観も伝えられました。

インドネシアでは、アーユルヴェーダに伝わるハーブの調合方法などをもとに、現地に自生する植物やハーブを取り入れ、独自の工夫や改良が重ねられていきました。

こうして生まれたのが、数百種類にも及ぶハーブの調合体系「ジャムウ」です。

ジャムウでは、植物など自然の恵みを暮らしに取り入れながら、心身のバランスを大切にする考え方が受け継がれています。

そして、心と体だけではなく、周囲の環境も含めた全体の調和を大切にしているところも特徴のひとつです。

インドネシアは、植物の種類が豊かな地域としても知られています。

ショウガ科の植物であるウコンをはじめ、ユーカリ、タマリンド、シナモン、カルダモンなど、さまざまな植物やスパイスが、人々の暮らしの中で利用されてきました。

「トリ・ヒタ・カラナ」とは?

UTAMA SPICEでは、「トリ・ヒタ・カラナ」というバリ・ヒンドゥの教えを大切にしています。

「トリ・ヒタ・カラナ」とは、バリ島に古くから伝わる哲学・宇宙観のひとつです。

サンスクリット語で、「トリ」は「3」、「ヒタ」は「安全・繁栄・喜び」、「カラナ」は「理由」を意味します。

その考え方は、「神と人」「人と人」「人と自然」この三者の調和を大切にするというものです。

神と人、人と人、そして人と自然。

この三つの関係が調和することで、よりよい暮らしや社会につながっていくという考え方です。

UTAMA SPICEも、この「トリ・ヒタ・カラナ」の哲学を大切にし、神と人、そして自然との調和を意識したものづくりを行ってきました。

バリ島のハーブ療法は、昔から親から子へ、教師から生徒へと伝えられてきました。

しかし、時代の変化とともに、こうした先人たちの知恵が少しずつ失われていくことへの危機感も生まれています。

また、自然療法に使われてきた植物そのものが失われてしまうことへの懸念もありました。

こうした思いを背景に、1989年にUTAMA SPICEの事業が始まりました。

マンバル村には自社農園を持ち、そこで育てたハーブを使用しています。

自然の恵みを大切にしながら、100%ナチュラル・オーガニックのハーブをブレンドするなど、植物と人とのつながりを大切にしたものづくりを続けています。

UTAMA SPICEに惹かれた理由

slouch&chicでは、自然の恵みを大切にしたものや、心と体が心地よく過ごせる時間を提案できるものを、これまでさまざまにご紹介してきました。

その中で出会ったのが、バリ島のUTAMA SPICEでした。

UTAMA SPICEに惹かれた理由のひとつは、植物そのものだけではなく、その背景にあるバリ島の文化や考え方です。

「神と人と自然」。

この三者の調和を大切にする「トリ・ヒタ・カラナ」の考え方は、自然と人とのつながりを大切にしたいという、私たちの思いにも通じるものがあります。

そして、植物から抽出された芳香成分を含むエッセンシャルオイルは、単に香りを楽しむだけのものではありません。

※エッセンシャルオイル(精油)とは、植物から抽出した芳香成分を含むものです。

香りの情報は嗅覚を通じて脳に伝わり、感情や記憶などに関わる領域ともつながっています。

そのため、香りによって「気持ちが落ち着く」「すっきりする」「気分を切り替えられる」と感じることがあります。

アロマテラピーでは、こうした香りの特徴を生かし、心と身体のリラックスやリフレッシュ、健康的な毎日を過ごすためのサポートとして精油が活用されています。

香りの感じ方には個人差がありますが、好きな香りを心地よく感じること自体が、忙しい毎日の中で自分自身をいたわる時間につながることもあります。

かつてUTAMA SPICEのエッセンシャルオイルをご紹介していたのも、そうした植物の香りと、バリ島の自然や文化に触れていただきたいという思いがあったからです。

現在、slouch&chicではUTAMA SPICEのエッセンシャルオイルの販売は終了していますが、当時の商品を通して知ったバリ島の文化や、自然との向き合い方は、今でも心に残っています。

5種類のエッセンシャルオイルと、その特徴

ここでは、かつて取り扱っていた5種類の精油について、それぞれの香りの特徴や、アロマテラピーで一般的に楽しまれている用途をご紹介します。

ラベンダー

ラベンダーは、爽やかさの中にフローラルな甘さを感じる香りです。

古代ローマでは、ラベンダーを浴槽に入れて沐浴するなど、古くから暮らしの中で利用されてきたといわれています。

アロマテラピーでは、リラックスしたいときや、心を落ち着けてゆったり過ごしたいときに好まれている香りのひとつです。

香りを嗅ぐことで、緊張した気分を和らげ、リラックスにつながることが期待されています。

一日の終わりにラベンダーの香りを楽しみながら、ゆっくりと深呼吸するなど、くつろぎの時間に取り入れやすい香りです。

ラベンダーというと、市販の芳香剤などをイメージして苦手と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

天然精油ならではの、植物そのものが持つ自然な香りを楽しめるのも魅力のひとつです。

ティーツリー

ティーツリーは、オーストラリアの先住民アボリジニが、この木の葉を利用していたことでも知られています。

清涼感があり、ユーカリにも似た、グリーン調のすっきりとした香りが特徴です。

アロマテラピーでは、気分をリフレッシュしたいときや、すっきりとした空間で過ごしたいときなどに好まれています。

ティーツリーは、古くから植物の持つ特性を暮らしの中で利用されてきた代表的な植物のひとつです。

また、ティーツリー精油には抗菌・抗真菌などの作用が知られており、アロマテラピーや香りを利用した暮らしの中で活用されてきました。

ただし、こうした作用は精油の成分や使用方法などによって異なります。

シャープで清潔感のある香りなので、気持ちを切り替えたいときにも取り入れやすい香りです。

オレンジ

オレンジは、明るく親しみやすい柑橘系の香り。

やわらかく甘さのある香りで、気分をリフレッシュしたいときや、明るい気持ちで過ごしたいときに好まれています。

アロマテラピーでは、気分転換やリラックスを目的に楽しまれることの多い香りです。

香りを嗅ぐことで、気持ちを切り替えたり、前向きな気分になるきっかけになることが期待されています。

また、オレンジの精油は、古くからさまざまな用途で利用されてきました。

柑橘系ならではの明るい香りは、毎日の生活にも取り入れやすく、精油に馴染みのない方にも親しみやすい香りです。

ベルガモット

ベルガモットも、オレンジと同じ柑橘系の香りです。

柑橘系の爽やかさの中に、少し落ち着いたフローラルな印象を感じられる香りが特徴です。

アロマテラピーでは、リラックスしたいときや、気分を切り替えたいときなどに好まれています。

イライラしたときや気持ちが落ち込んでいるときなど、心をゆるめて穏やかに過ごしたいときに楽しみたい香りです。

ベルガモットの香りは、気持ちを落ち着け、リラックスにつながることが期待されています。

また、ベルガモットは紅茶の「アールグレイ」の香りづけにも使われていることで知られています。

どこか馴染みのある香りなので、精油を初めて楽しむ方にも親しみやすい香りかもしれません。

グレープフルーツ

グレープフルーツは、爽やかで軽やかな柑橘系の香りが特徴です。

すっきりとした香りなので、気分をリフレッシュしたいときや、気持ちを切り替えたいときに好まれています。

アロマテラピーでは、気分転換やリフレッシュを目的に楽しまれることの多い香りです。

香りによって気分がすっきりしたり、前向きな気持ちになるきっかけになることが期待されています。

グレープフルーツは、古くからさまざまな用途で利用されてきた植物でもあります。

柑橘系の中でも比較的さっぱりとした香りなので、暑い季節にも心地よく感じられます。

なお、グレープフルーツを含む一部の柑橘系精油には、使用方法によって紫外線への注意が必要なものがあります。

肌に使用する場合は、精油ごとの特徴や注意事項を必ず確認しましょう。

香りが心と身体に働きかけるしくみ

私たちが香りを感じるとき、香りの分子を嗅覚がキャッチし、その情報が脳へ伝わります。

嗅覚は、感情や記憶などに関わる大脳辺縁系や、自律神経などに関係する視床下部ともつながりが深いことが知られています。

そのため、香りを嗅ぐことで、気分や感情、身体の状態などに変化を感じることがあります。

実際に、精油の香りを用いた芳香浴について、気分やストレスに関連する指標などを調べた研究も行われています。

ただし、香りの感じ方や反応には個人差があり、同じ香りでも「心地よい」と感じる人もいれば、「苦手」と感じる人もいます。

だからこそ、アロマテラピーでは、香りの特徴だけではなく、自分自身が「心地よい」と感じる香りを選ぶことも大切です。

「今日はすっきりした香りを選びたい」

「夜はゆったりした香りを楽しみたい」

そんなふうに、その日の気分や過ごし方に合わせて香りを選ぶことも、アロマテラピーの楽しみ方のひとつです。

エッセンシャルオイルを楽しむときに

エッセンシャルオイルは、植物から抽出された芳香成分を含むものです。

植物によって香りや特徴は大きく異なり、同じ柑橘系でも、オレンジ、ベルガモット、グレープフルーツでは、それぞれ違った印象があります。

香りを楽しむだけでなく、香りが心身に与える影響にも目を向けながら、自分に合った取り入れ方を見つけることが、アロマテラピーを楽しむポイントです。

ただし、エッセンシャルオイルは植物の成分が濃縮されたものです。

原液を直接肌につけたり、飲用したりするなど、自己判断で使用することは避け、製品に記載された使用方法や注意事項を確認することが大切です。

特に、肌への使用や妊娠中・授乳中、小さなお子さまへの使用などについては、精油ごとの注意事項を確認しましょう。

エッセンシャルオイルには使用上の注意があります。詳しくは「(公社)日本アロマ環境協会」http://www.aromakankyo.or.jp/basics/safety/ このページを参考にして頂ければと思います。

神と人と自然が調和する島、バリ島

エッセンシャルオイルについて調べていくと、植物そのものだけではなく、植物と人との長い関わりにも気づかされます。

ひとつひとつの植物には、それぞれ異なる香りや特徴があります。

そして、その背景には、植物を利用してきた人々の知恵や、土地ごとの文化があります。

バリ島では、自然は単なる資源ではなく、人々の暮らしと深く結びついた存在として大切にされてきました。

「神と人」

「人と人」

「人と自然」

この三つの関係を大切にする「トリ・ヒタ・カラナ」の考え方は、バリ島の暮らしを知るうえで、とても興味深いものです。

私たちが日々使っている植物や香りにも、長い年月をかけて受け継がれてきた人々の知恵があります。

UTAMA SPICEをきっかけに私たちが知ったのは、エッセンシャルオイルそのものだけではありません。

その背景にある、バリ島の自然や文化、そして「神と人と自然の調和」という考え方でした。

現在、UTAMA SPICEのエッセンシャルオイルの販売は終了していますが、植物の香りや自然の恵みを暮らしに取り入れるという考え方は、今も私たちの中に残っています。

忙しい毎日の中で、ほんの少し立ち止まり、ゆっくりと呼吸する。

自然の香りを感じながら、自分自身のための時間を持つ。

そんな小さな時間が、日々の暮らしを心地よくするきっかけになるのかもしれません。

バリ島に受け継がれてきた「神と人と自然」の調和。

植物の香りを入り口に、そんな文化や考え方に触れてみるのも、バリ島を知るひとつの方法ではないでしょうか。

※本記事でご紹介しているエッセンシャルオイルは、現在slouch&chicでは販売しておりません。エッセンシャルオイルは医薬品ではありません。使用する際は、それぞれの製品に記載された使用方法・注意事項をご確認ください。

※本記事は2026年8月27日に内容を最新情報に更新(編集・追記)しました。

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