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地球と体に良い事
2019.06.21

カビを防ぐ生活習慣~今日からできる湿気対策と予防のコツ~

カビを防ぐ生活習慣~今日からできる湿気対策と予防のコツ~

梅雨や夏場になると、気になるのが「カビ」。一度発生すると掃除が大変なだけでなく、見た目にも不快ですよね。さらに、カビは「肺アスペルギルス症」など、アレルゲンの原因となったりします。また、黒カビや青カビの毒性物質が認知症リスクとの関連性を指摘する研究も報告されています。体調にも影響するカビ、できるだけ発生を防ぎたいものです。カビ対策で大切なのは、カビが好む環境をつくらないこと。毎日のちょっとした習慣で、カビは予防できます。

人間とカビの快適な条件は同じ!

カビは自然界のいたるところに存在し、私たちの生活空間にも普段から漂っています。そして、「温度・水分・栄養」の3つの条件がそろった場所に付着すると、成長を始めます。

実は、カビが好む温度や湿度は、人間にとっても快適な環境とほぼ同じです。そのため、一年を通して温度や湿度を一定に保ちやすい気密性の高い住宅は、カビにとっても快適な空間になりやすいのです。

カビが好む湿度とは?

カビが発育するためには、最低でも湿度70%~80%が必要とされています。

一方、一般的な室内の湿度は40%~60%程度で、浴室でも入浴後に30分ほど換気扇を回せば、湿度は60%以下まで下がります。そのため、家全体が長時間70%以上の高湿度になることは、あまりありません。

しかし、次のような場所では注意が必要です。

  • 結露しやすい外壁
  • 窓に接する部分
  • 水滴が残りやすい浴室や洗面所などの水まわり
  • 空気が滞留しやすい家具の裏側

このような場所では、表面のごく一部だけが湿度100%近い状態になることがあり、カビの発育に最適な環境ができてしまいます。

カビが好む温度とは?

住宅でよく見られるカビは、20℃~30℃程度の温度を好みます。

ただし、20℃を下回ったからといって発育が止まるわけではありません。0℃近くまで温度が下がっても、ゆっくりと成長を続けることが知られています。

カビの栄養源は身近にたくさんある

私たちが生活する空間には、カビの栄養源になるものが数多くあります。

例えば、ほこりや汚れ、人の髪の毛、皮膚から落ちた角質、皮脂などです。

つまり、「適度な温度」「湿気」「汚れ」の3つがそろうと、カビはどこでも発育する可能性があるということです。

上記のように、私達の目に見えるようになる頃には、カビは胞子を飛ばす準備が出来ているんです!

カビはいつから発育している?

空気中を漂うカビが、どのような環境で発育し、どのように成長していくのかがお分かりいただけたでしょうか。

実は、このようなカビの成長サイクルには、数週間から数か月かかります。

成長の途中段階では、カビはとても小さかったり透明だったりするため、目で確認することができません。そのため、発見が難しいのが現状です。

私たちがカビを目視できるようになる頃には、すでにかなり発育が進んでいます。多くの場合、胞子を飛ばす準備が整い、その先端が黒や青などに色づいて見えるようになっています。

もうお分かりのように、カビは梅雨に入ってから突然発生するものではありません。実際には、春先から少しずつ発育を続け、梅雨の時期になって初めて目に見える状態になっているのです。

梅雨時に発見したカビは、すでにしっかりと根を張り、胞子をまき散らしている状態です。つまり、その時点では、すでに対策が遅れてしまっている場合が少なくありません。

根を張ったカビはしぶとく残り続け、さらに、まき散らされた胞子は目に見えないため、取り除くには家全体の掃除が必要になることもあります。

これでは、終わりのないカビ退治になってしまいます。

だからこそ、目に見えるカビを退治するだけでなく、カビが育つ前の環境づくりと予防が何より大切なのです。

現代の生活習慣と住宅

昔の木造住宅は、隙間風が通り抜けることで自然と室内の空気が循環していました。また、朝の掃除の際に窓を開けて換気をすることも、日常の習慣のひとつでした。

しかし、現代の住宅は気密性が高く、密閉状態になりやすい構造です。

さらに、単身世帯や共働き家庭が増えたことで、生活スタイルも変化しています。夜に洗濯をして室内干しをしたり、週末にまとめて掃除や洗濯をしたりするご家庭も多いのではないでしょうか。そのため、家中の窓を開けて十分に換気をする時間を確保できないこともあると思います。

また、近年はアレルギーを持つ方も増えています。花粉症対策として窓を閉め切り、洗濯物を室内で干したり、ベッドを使用することで布団を外に干さない方も多くなりました。

空調を使って室温を快適に保っている方も多いですが、それだけでは室内の空気の入れ替えが十分とはいえません。

花粉を室内に入れないために窓を閉め切っていると、結果としてカビにとって快適な環境をつくってしまうことがあります。

実際に、花粉のシーズンが終わっても症状が改善せず、不思議に思っていたところ、原因がカビアレルギーだったというケースもあるようです。

だからこそ、短時間でもよいので、意識して窓を開け、空気を入れ替えることが大切です。

毎日の少しの換気が、カビの発生を防ぎ、快適な住環境を守ることにつながります。つまり、カビは見つけてから対処するのではなく、見えないうちから予防することが大切なのです。

今日からできる!換気とカビ予防のコツ

カビを発生させないためには、

  • 換気をして湿度を下げること
  • 掃除をしてカビの栄養源を取り除くこと

この2つが大切なポイントになります。

水まわりは換気を習慣に

カビが発生しやすい浴室やキッチン、トイレ、家具の裏側など、湿気がこもりやすく空気が停滞しやすい場所は、こまめな掃除と換気を心がけましょう。

浴室やキッチン、トイレの換気扇は、使うときだけ回しているご家庭も少なくありません。しかし、換気扇の消費電力はわずかです。できるだけ長めに運転し、室内の空気を循環させることをおすすめします。

押し入れやクローゼットも定期的に換気を

押し入れや下駄箱、クローゼットなど、普段閉め切っている場所は湿気がたまりやすい場所です。

定期的に扉を開けて空気を入れ替えましょう。また、空気が通りにくいため、開放するだけでなく、サーキュレーターや扇風機で風を送るのも効果的です。

特に、物が多く隙間がない押し入れは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい環境になります。不要な物を整理し、風が通る空間をつくることも大切です。

洗濯物をため込まない

雨の日が続くと、衣類やリネン類の洗濯物がたまりがちになります。

汗や水分を含んだ衣類をそのまま洗濯カゴに入れておくと、カビの発生原因になることがあります。

濡れた衣類はできるだけ早く洗濯するか、乾くまで広げておきましょう。

タオルやバスローブも湿ったまま放置しない

特に、バスローブやタオルは水分をたくさん含んでいます。

使用後はすぐに片付けず、しばらく風通しの良い場所に掛けて乾かしておきましょう。

洗濯機のカビ対策も忘れずに

着用後の衣類をそのまま洗濯機の中に入れておくのはおすすめできません。洗濯槽の中に湿気がこもり、カビが繁殖する原因になります。

脱いだ衣類は洗濯カゴなど別の入れ物に入れましょう。

また、洗濯後はしばらく蓋を開けて洗濯槽を乾燥させることも大切です。洗濯槽の洗浄は、月に1回程度行うのが理想です。

窓まわりの結露にも注意

窓のまわりは結露によって水分がたまりやすく、カビが発生しやすい場所です。

結露を見つけたら、こまめに拭き取りましょう。

また、意外と見落としがちなのがカーテンの裏側です。窓に接している面にカビが生えていることもあるため、定期的に確認することをおすすめします。

カビをためない生活習慣を身につけましょう

カビ対策で大切なのは、特別なことではありません。

「換気をする」「湿気をためない」「こまめに掃除をする」。

毎日の小さな習慣の積み重ねが、カビの発生を防ぎ、快適な住まいを守ることにつながります。

カビを見つけてしまったら

もしカビを見つけてしまっても、慌てずに適切な方法で除去することが大切です。

市販のカビ取り剤にはスプレータイプのものが多くありますが、カビに直接吹き付けるのはおすすめできません。噴射の勢いでカビの胞子が部屋中に飛び散ってしまう可能性があるためです。

薬剤を使用する際は、キッチンペーパーなどに吹き付けてから、カビの上にそっとかぶせるように貼り付けましょう。しばらく放置してカビを死滅させた後、静かに拭き取り、使用したペーパーはゴミ袋に入れてしっかり密封して処分します。

カビの除去では、いかに胞子を飛ばさずに取り除くかが重要なポイントです。

また、雑巾や布を使い回すのは避けましょう。一度カビを拭き取ったものには胞子が付着しているため、別の場所へ菌を広げてしまう原因になります。カビを拭き取った後は、そのまま処分することをおすすめします。

シリコーンパッキンや寝具のカビは要注意

シリコーンパッキンなどに生えたカビは、内部深くまで菌糸が伸びていることが多く、表面を拭き取るだけでは完全に除去できません。そのため、状態によっては交換を検討することをおすすめします。

また、布団やベッドのマットレスに発生したカビも、完全に取り除くことは難しい場合があります。カビの状態によっては、買い替えを検討することも必要です。

カビ除去をするときの注意点

カビを除去する際は、必ず窓を開けて換気をしながら作業を行いましょう。

また、胞子や薬剤から身体を守るために、次のような対策をおすすめします。

  • ゴム手袋を着用する
  • マスクを着用する
  • メガネを着用する

そして、使用する薬剤の注意事項をよく読み、正しい方法で使用してください。

まとめ

まずは、カビのない暮らしを目指して、毎日の生活習慣を見直してみましょう。

今年の梅雨は、雨の合間に晴れの日があることも多いようです。そんな日を上手に活用して、一度しっかりとカビを一掃してしまいましょう。

その後は、換気を心がけ、水まわりなど湿気がたまりやすい場所をこまめに掃除する習慣を身につけていくことが大切です。

また、雨の日でも、雨が吹き込まない程度に窓を少し開けて換気をするとよいそうです。意外かもしれませんが、外の空気のほうが室内より湿度が低いこともあります。空気が循環することで、室内がすっきりと心地よく感じられるかもしれません。

こうしたことを習慣にすれば、カビが発生しにくくなり、カビをこすり落とす大変な労力も減らせます。

梅雨の時期は、じめじめとした空気に気分まで重くなりがちですが、湿気も汚れもため込まない快適な空間をつくることで、気持ちも爽やかに過ごせるのではないでしょうか。

ぜひ、できることから取り入れて、カビのない心地よい暮らしを目指してみてください。

カビ対策は、特別なことではなく、毎日の小さな習慣の積み重ねです。

他にもカビに関するコラムを書いていますので、是非、ご覧下さい。⇓⇓⇓

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※本記事は2026年6月30日に内容を最新情報に更新(編集・追記)しました。

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