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自然の力で心地よく。重曹で作る湿気取り

5月の晴れ晴れとした季節が終わると梅雨がやってきます。毎年の事とはいえ、湿気の季節は洗濯物が乾かず、湿気の溜まりやすい場所のカビ発生!に気を揉みますね。カビは菌で、菌は様々な種類の菌があります。健康に害をもたらす菌から、食する菌まで様々です。近年では、無菌状態を保つための商品も沢山でています。無菌にする事が体に良い事とは一概に言えない部分もありますが、カビは体にも悪い影響を及ぼしますので、できるだけ発生させたくありません。みなさんは、どのように対策をしていますか?
カビとは
カビ菌は細かく分類すると約3万種類あるといわれており、現在も新しい種類が発見されています。
菌には「細菌(単細胞の微生物)」と「真菌(カビ・キノコ・酵母の総称)」がありますが、実はこれらはまったく異なるものです。
細菌は、染色体DNAが細胞内に裸の状態で存在する「原核生物」の仲間です。一方、真菌は染色体が膜に包まれた核の中に存在する「真核生物」の仲間で、人間と同じグループに属します。
そのため、カビを退治する薬剤は人にも影響を及ぼすことがあり、取り扱いには注意が必要です。
カビの中には、健康に悪影響を及ぼすものもあれば、食品や調味料、医薬品づくりに利用されるなど、私たちの暮らしに役立っているものもあります。
代表的なカビには、「クロカビ」「アオカビ」「ススカビ」があります。
クロカビ
正式名(学名)は「クラドスポリウム(Cladosporium)」です。
もっともよく知られているカビの一つで、湿気の多い場所に発生しやすく、見た目は黒色をしています。繁殖力が非常に強く、浴室や壁、野菜、衣類などさまざまな場所で見られます。
また、低温や乾燥にも強く、空気中を浮遊するカビの中では最も多い種類といわれています。喘息などのアレルゲンとしても知られており、注意が必要なカビです。
アオカビ
アオカビは、チーズづくりにも利用されることで知られるカビです。
ビロード状に広がるのが特徴で、みかんに発生するカビとしてよく知られています。そのほか、お餅やパン、乳製品などにも発生します。種類によっては、家具や押し入れ、畳などに生えることもあります。
アオカビには、食べられるものと毒性を持つものがあります。ブルーチーズに使われるアオカビは毒性がなく、栄養価の高いカビですが、食品に発生したアオカビには有害な種類が混じっている場合があります。
また、カビは表面だけでなく内部まで根を張っていることが多いため、「見える部分を取り除けば大丈夫」というわけではありません。
見た目はブルーチーズのアオカビと似ていても、食品に発生したカビは食べないようにしましょう。特に、お腹の弱い方や体調が優れない時は注意が必要です。
ススカビ
正式名(学名)は「アルタナリア(Alternaria)」です。
灰黒色で綿毛のような見た目をしており、水分の多い食品に発生しやすいカビです。果物やうどんなどに見られることがあります。
このカビは非常に強い性質を持ち、プラスチックを腐らせるほどの力があるといわれています。また、喘息を引き起こすこともあるため、特に注意が必要な種類です。
主な発生場所は、ビニールクロス、シャワーカーテン、エアコン内部、椅子やタンスの裏側、衣類などです。そのほか、土壌や空気中、ほこり、植物、穀類などにも広く存在しています。
カビ毒とは
カビ毒とは、カビが作り出す代謝物のうち、人や動物に有害な作用を示す化学物質の総称です。現在までに確認されているものだけでも、300種類以上が報告されています。
日本でカビ毒の研究が盛んになったきっかけは、昭和27年(1952年)1月に発覚した「黄変米(おうへんまい)事件」といわれています。
第二次世界大戦後、東南アジアやエジプト、スペインなどから輸入された米の中から、強い肝臓障害を引き起こすカビ毒を生産する菌が発見されました。
「黄変米」とは、輸送中の環境が悪かったためにカビが発生し、お米が黄色や橙色に変色してしまったものです。そのような米が配給されようとしたことで、大きな問題となりました。
戦後の深刻な食糧難がどのような状況だったのか、現代の私たちには想像もつきません。昭和22年(1947年)には食品衛生法が制定・公布されていましたが、当時は現在ほど食中毒や食品衛生に対する意識が高くなかったようです。
現代では、食品の安全性に対して少し過敏に感じられる場面もあるかもしれません。しかし、人の健康に害を及ぼす可能性のあるカビ毒は、できるだけ取り除きたいものですし、そもそも発生させない工夫が大切だといえるでしょう。
カビは予防できる!
カビ対策で最も大切なのは、換気を行い、カビが発生しやすい環境を作らないことです。
実は、カビには繁殖しやすい条件があります。
カビが好む環境
- 温度:20~30℃前後
- 湿度:70%以上
高温多湿の日本は、ある学者から「カビ王国」と呼ばれるほど、カビにとって繁殖しやすい環境だといわれています。
また、特にカビが発生しやすい場所もあります。
カビが発生しやすい場所
- キッチンや洗面所、トイレ、お風呂場などの水まわり
- 窓の結露が発生する場所
- 空気がこもりやすい押し入れやクローゼット
カビは、さまざまな物に取りついて生きています。
カビは菌類の中でも比較的単純な構造をしており、「菌糸(きんし)」と呼ばれる糸状の細胞からできています。この細長い菌糸が、何かに取りついて成長していきます。
その「何か」とは、植物や動物だけではありません。動植物の死骸や排泄物、さらには他の菌にまで取りついて生育します。
つまり、カビは身の回りにあるさまざまな有機物を栄養源にできるということです。
もちろん、ホコリも例外ではありません。
ホコリが溜まっている場所は、単に汚れているだけでなく、カビが発生しやすい環境になっている可能性があります。
カビを予防するためには、換気をして湿気をため込まないこと、そしてこまめに掃除をしてホコリを取り除くことが大切です。日頃から少し意識するだけでも、カビが発生しにくい住環境づくりにつながります。
湿気取り用品
こまめに換気をしたくても、雨が続く梅雨時はなかなか思うようにできないものです。そんな時は、湿気取り用品を活用してみましょう。
湿気対策には、除湿器などの家電をはじめ、「水とりぞうさん」のような湿気取りグッズ、炭や重曹など、現代的なものから昔ながらの自然素材まで、さまざまな選択肢があります。
みなさんは、どのような湿気対策をされていますか?
数ある湿気取り用品の中でも、おすすめしたいのが「重曹」を使った湿気対策です。重曹は経済的で、環境にもやさしい身近な素材として知られています。
ご存じの方も多いと思いますが、重曹には消臭効果や洗浄効果があります。さらに、湿気を吸収する性質も持っているため、除湿にも活用することができます。
重曹は通常サラサラとした粉状ですが、水分を吸収するとダマになり、徐々に固まっていきます。そのため、湿気を吸収したかどうかも見た目でわかりやすいのが特徴です。
1~2か月ほどで交換する必要はありますが、使用後の重曹はお掃除にも利用できるため、無駄なく活用できます。
では実際に、重曹を使った手作り湿気取りの作り方をご紹介します。
重曹で、湿気取り用品を作ってみましょう
用意するもの
○重曹(ダイソーなど100均で買えます)
○空き瓶
○エッセンシャルオイル(精油UTAMA SPICE)
※今回は殺菌作用があるティーツリーを使いました。
○ガーゼ
○ゴム
○リボン

作り方

1.ビンに重曹をいれます。
(広めの口のジャムなどの空き瓶を綺麗に洗い、煮沸をし、よく乾燥させたビンを使いましょう。)

2.精油を数滴たらします。スプーン等でよくかき混ぜます。
香りは付けなくても・・・という方には不要です。
精油はお好みでお選び下さい。

3.ガーゼを被せ、ゴムで留め(ゴムで留めてからの方がリボンが結わきやすいです)、リボンをかけます。
被せる生地ですが、通気性の良い生地でしたらどんな生地でも構いません。
おススメは、ガーゼです。
通気性が良く、薬局や100均で手軽に買えるのでおススメです。
完成!

お手入れは、固まりになった重曹を取り除いて、また足して下さい。
定期的に確認しましょう。
重曹には、「薬用」「食用」「掃除用(工業用)」とあります。精製されている純度の違いで、お値段も純度の高さに比例します。小さなお子様やペットのいる方は口に入れても安心な食用をおススメします。なるべく安くという方はお掃除用が100均で購入出来ます。
1か月半経過・・・
その後、時間の経過とともに湿気を吸った重曹は、写真のように固まってきます。
重曹が固まってきたら、十分に湿気を吸収したサインです。1~2か月を目安に新しい重曹と交換しましょう。
使用後の重曹は、そのままシンクや排水口のお掃除などにも活用できます。最後まで無駄なく使えるのも、重曹ならではの魅力です。

※重曹は湿気を吸うと固まります。交換時期の目安としてもわかりやすいので、クローゼットや押し入れなどの湿気対策にもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
カビは私たちの身の回りのさまざまな場所に存在しています。だからこそ、日頃から換気や掃除を心掛け、湿気をため込まない環境づくりが大切です。
梅雨の時期は特に湿度が高くなり、カビが繁殖しやすくなります。こまめな掃除や除湿を習慣にして、快適に過ごせる住まいを目指しましょう。
重曹を使った湿気取りは、手軽に始められて環境にもやさしい湿気対策のひとつです。
これから迎える梅雨に向けて、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
※本記事は2026年6月12日に内容を最新情報に更新(編集・追記)しました。
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