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ガウンとローブ、意味の違いは?
そもそもガウンとローブは何が違うのかなと思う方もいるかと思います。そこで、今回はインターネットや辞書を調べてみて、分かった事をお伝えしたいと思います。
インターネットや辞書で調べてみると
インターネットや辞書では、ガウン「gown」とローブ「robe」は、それぞれ丈の長い(膝や床に届くような丈)衣服を指します。イブニングガウンのようなフォーマルな物の他に、室内着、化粧着、仕事着として用いられます。また、大学の式典の際の正装、市長等の職服、裁判官等の法服、司教等の聖職服、伝統服にも用いられます。
中世ラテン語の「gunna」(毛皮の服の意味)に由来し、ゆったりとした外衣として中世ヨーロッパにおいて男女共に着用されました。「dress」ドレスと同義語です。
時代背景による変化
中世イギリスでは、女性の着ていた2枚重ねのチュニックの事をガウン「gown」と言いました。14世紀には、ベルベットやダマスク織、毛皮等で縁取りされたサーコートやフープランド等、ゆったりした長い丈の豪華な外衣が男性にも用いられ、ガウン「gown」と呼ばれるようになりました。16世紀にはスペイン風マント等、外套が着用されるようになると、聖職者や裁判官、大学教授、大学生に儀式の際の衣服として用いられました。
時代によって、さまざまに変化してきたようです。
フランス語の同義語
また、フランス語でローブ「robe」は、英語のガウン「gown」の同義語で、戦利品、略奪品という意味の古フランス語に由来します。もともとは、衣類全体を指す言葉から、一揃いの衣服を指すようになり、身分の高い者の正装に使われるようになりました。15世紀には一つの衣服に対してのみ使われる言葉となり、16世紀以降は男性の儀式服や、法服に限って使われ、ローブは主として女性用表着の総称となりました。現代では、一般的に婦人服、ワンピースやドレスの意味合いで使います。耳馴染みのある言葉ですと、ロイヤルウェディング等で聞く、ローブデコルテ「robe decollete」は胸元が深く大きく開いたドレスの事を指します。
バスローブはローブ「robe」の派生語!
ガウン「gown」とローブ「robe」は、どちらかというと人前に出る事の出来る外衣のような意味合いで使われてますね。そこで、気になるのがバスローブです。
日本育ちの私達は、単純にバスローブ「bathrobe」は、お風呂「bath」+ローブ「robe」という組み合わせなので、ローブ「robe」の仲間と感じますが、ガウンやローブとは全く別物と考えて良いでしょう。バスローブはローブ「robe」からの派生語ですが、どうやら属しているのはタオル類で、バスタオルの代用品としてヨーロッパの人々は考えているようです。ただ、アメリカ英語の辞書を調べると「robe」=「bathrobe」と出てくるので、国によって捉え方が違うのかもしれませんね。
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