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2026.07.09

古代から愛される「奇跡の木」モリンガ。美容だけでなく、環境問題にも役立つ?

古代から愛される「奇跡の木」モリンガ。美容だけでなく、環境問題にも役立つ?

モリンガは、古代インドでは健康維持のために利用され、近年は美容オイルとして人気を集めています。さらに現在では、水中のマイクロプラスチック除去への活用も研究されるなど、人にも地球にもやさしい植物として改めて注目されています。今回はモリンガという植物について調べてみました。

モリンガとは

「奇跡の木」とも呼ばれるモリンガ(学名:Moringa oleifera)は、ワサビノキ科ワサビノキ属の植物です。日本では、根がワサビに似た香りを持つことから「ワサビノキ」とも呼ばれていますが、私たちが食べるワサビとはまったく別の植物です。原産地は北インドで、現在では熱帯・亜熱帯地域を中心に、アフリカ、東南アジア、中南米など世界各地で栽培されています。

スーパーフードと呼ばれる理由

モリンガは北インドを原産とし、その歴史は紀元前までさかのぼります。古くからインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では薬用植物として珍重され、葉・種・根などが健康維持に役立つ植物として利用されてきました。また、古代エジプトではモリンガオイルがスキンケアやヘアケアに用いられ、その保湿性や抗酸化作用が高く評価されていたといわれています。

実際にモリンガの新葉100gには、たんぱく質8.3g、カルシウム434mg、カリウム404mg、ビタミンA738μg、ビタミンC164mgなどが含まれています。
また、種子には30〜40%もの油分が含まれ、その多くはオレイン酸です。さらに、油を搾った後の種子には約61%ものたんぱく質が含まれています。

このように、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、多くの栄養素をバランスよく含んでいることが、モリンガが「スーパーフード」と呼ばれる理由の一つです。

日本でモリンガが注目され始めたのは2010年代半ば。アサイーやチアシードなどのスーパーフードブームをきっかけに広く知られるようになりました。

豊富な栄養素を持つことからスーパーフードとして知られるモリンガですが、その魅力は健康や美容だけではありません。近年では、環境問題の解決につながる植物としても注目され始めています。

その理由は、種子に秘められた「浄水」の力にあります。

モリンガの種子に秘められた「浄水」の力

モリンガは健康や美容だけでなく、環境分野でも注目されています。近年、モリンガの種子から抽出した成分に、水中のマイクロプラスチックを集めて除去しやすくする働きがあることが研究で報告されました。

どのような仕組み?

モリンガの種子には、水中の細かな粒子を集めて固まりにする「凝集作用」があります。
この作用によって、目に見えないほど小さなマイクロプラスチックがまとまり、ろ過しやすくなると考えられています。
また、植物由来で再生可能、生分解性があるため、従来の化学凝集剤に比べて環境への負荷が少ないことも大きな特徴です。
一部の研究では、神経変性疾患との関連が指摘されるアルミニウム系凝集剤の代替として期待されており、人にも環境にもやさしい浄水技術として注目されています。
一方で、処理できる水の量や、大規模施設での利用には課題も残されており、現在は主に小規模な地域や発展途上国での活用が期待されています。

興味深いことに、モリンガは古代エジプトやローマ時代にも浄水に利用されていたと伝えられています。

古代から受け継がれてきた植物の知恵が、現代の環境問題の新たな解決策につながる日が来るかもしれません。

まとめ


モリンガは、古代から人々の健康や美容を支えてきた植物です。そして今、その種子がマイクロプラスチック除去への活用を期待されるなど、環境問題の分野でも新たな可能性を広げています。

昔から受け継がれてきた植物の力が、現代の暮らしや地球環境を守るヒントになるのかもしれません。

「奇跡の木」と呼ばれる理由は、栄養の豊富さだけではなく、人と自然の未来をつなぐ可能性を秘めているからなのかもしれませんね。

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