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地球と体に良い事
2020.12.28

神頼みならぬ妖怪頼み

神頼みならぬ妖怪頼み

4月の緊急事態宣言以降、コロナ対策を頑張ってきたにも関わらず、秋冬に向かって感染者は増える一方です。GO to TRAVELも年始まで中止になりましたし、時短営業で、忘年会や新年会は控えると決まりました。先が見えず、明るい話題が少ない中に、2月終わりころにツイッターから話題になった「アマビエ」。すでにご存じの方も多いと思います。感染者が急激に増えてしまった今、たとえ妖怪であろうが、言い伝えの中の実在しないものであろうが、すがれるものにはすがりたいと思う方も多いのではないでしょうか。今回はそんなアマビエをはじめとした妖怪についてです。

疫病退散

太古の昔から、疫病が流行すると人は見えない何かの庇護を超自然的なものに求めてきました。その一つである奈良の大仏の建立は天然痘の流行を抑えるためと言われています。そして、江戸中期から明治初期にかけて現れたのが、アマビエ、尼彦(あまびこ)、山童(やまわら)などです。

最初の出現1846年の瓦版にアマビエが登場し、約10年後、1858年のコレラ流行時には、コレラ除けの怪物として尼彦「猿に似たる三本足の怪獣」の絵姿が江戸市中で売り歩かれたそうです。さらに20年以上を経た明治15年(1882)にも、東京の絵草紙屋(娯楽書や浮世絵の店)で「三本足の猿の像」が「コレラ病除けの守り」として販売されたことが記録されており、疫病の流行時に自然と思い出される妖怪でした。

みなさん既にご存じだと思いますが、アマビエ、尼彦、山童は妖怪です。水木茂さんの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」にもアマビエが登場します。

ウキペディアには、下記のように説明されています。

肥後国(現・熊本県)の夜ごとに海に光り物が起こったため、土地の役人がおもむいたところ、アマビエと名乗るものが出現し、役人に対して「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作がつづく。しかし同時に疫病が流行するから、私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行ったとされる。

そう!書き写して沢山の人に見せるのですが、疫病を防ぐことが出来たのでしょうか?謎が残るところです。

さて、アマビエを見た役人は絵心のある役人だったということでしょう。実際に絵心があったのかはさておき、現存している瓦版の絵がTwitterで話題となり広まったようです。沢山の方がアマビエを投稿しています。自分なりのアマビエが沢山UPされており、グッズやお菓子となり販売されるまでになっています。

海外でもアマビエは話題となり、「アマビエはパンデミックのマスコット!」「妖怪アマビエは希望のない雲の中の希望というかがり火を意味する」などと取り上げられています。

疫病の始まり

病原体の始まりは、人が家畜を飼育するようになってからです。天然痘、結核、インフルエンザ等、疫病の多くは家畜から発生したものだそうです。食用にするため、家畜を飼育することで、人は病気になり、感染が広がりパンデミックが起ることを歴史は繰り返してきました。今回のコロナもWHOは発生源を動物としています。

古代ギリシャでも疫病の流行があり、エピデミックが起きていました。その頃はもちろん治療薬やワクチンなどあるわけがないので、お守りや呪文が使われていました。非現実的ですが、当時はその方法しかなく、自分の体力と免疫力で感染しないようにするしか方法はなかったのです。ですが、その流行のせいで人類が滅びるといったことはなく、自然と消滅していったそうです。もちろん犠牲者は沢山いたと思いますが、生贄をささげて、お祈りをして、お守りをもって生き延びた人はいたのです。

エピデミック=世界保健機関 (WHO) の定義によると疫病などで明らかに正常な数値を超えた症例が地域や社会で発生していることを指す言葉である(by ウィキペディア)

現代の私たちからすれば、生き残った人々は運が良かったとしか言いようがない古代ギリシャのエピデミックの収束ですが、このコロナの状況もそう変わりはないのではないでしょうか。マスクをして、手洗い、うがいを徹底しているにも関わらず、感染していまう状況です。お守りや祈祷などによりは現実的な対処方法ですが、どんなに気を付けていても感染してしまう方がいて、高齢者や疾患をもっている人から多くの死亡者が出ており、古代の頃と同じように自分の体力と免疫力頼みというところがあります。ただ、古代の頃とは違うのは、現代は人が行き来できるスピードが格段に違う為、瞬く間に広範囲に広がりました。世界中で死者がでるほどとなってしまいました。

まとめ

いつの世も疫病が蔓延すると、人は立ち向かい方法を探し、克服してきました。今も、医療従事者の人々、ワクチンの開発はもちろんのこと、薬の開発も行われています。少し前にTV番組「ガイアの夜明け」で、塩野義製薬のコロナ治療薬のチームの方が取り上げられ、休むことを惜しみ研究を続けているという放送を見ました。ご本人は、「ウイルスはペットだから」と言っていました。人々にとって救世主になるであろう人は、驕ることなく、治療薬の開発に全力を注がれている姿が印象的でした。

妖怪・神頼みしていた遥か昔から比べると、化学の進歩は目覚ましい発達をしています。ですが、何かにすがりたくなるのものです。明るい話題が少ない中に、アマビエはとてもかわいい妖怪で話題となりましたし、マスコット的存在として、様々な商品になりました。経済効果もあったのではないでしょうか。病は気からとも言いますし、ストレスが溜まらないよう、発散するように心がけましょう!

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

良いお年をお迎え下さいませ。

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