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いい汗かいてますか?汗のかき方と体温調節について

6月ももうすぐ終わり、本格的な夏がやってきます。外はジメジメと暑く、室内は冷蔵庫のように寒い日本の夏は、知らず知らずのうちに体に疲れがたまってしまいますね。暑いので、お風呂に浸らずシャワーですませる事も多く、体の疲れが取れないまま過ごしている方も多いのではないでしょうか。湯に浸かり、筋肉がほぐれ血行が良くなる事で、リラックスする時間を夏でも持ちたいと思うのは日本人ならではですね。ただ、お風呂上がりに汗をかくのは嫌な物です。汗をかいてしまうと台無しな気がしませんか?そこで、「南国の人々はどうしているのか?」「良い汗、悪い汗って?」「どうすればお風呂上がりを快適に過ごせるか」について調べてみました。
暑い国の人々は、どう汗と付き合っている?
「暑い国の人々は、どんなふうに暑さを乗り切っているのだろう?」そんな疑問から、タイ在住歴20年以上の知人に、現地の暮らしについて聞いてみました。
タイでは、熱い湯に浸かる習慣はほとんどなく、基本的には水シャワーで過ごすそうです。とはいえ、日本で想像するような“冷たい水”ではなく、水道水そのものがぬるく感じるため、びっくりするような事もなく不便は少ないのだとか。
現地の人々は、一日に何度も水シャワーを浴びて汗を流し、その都度、清潔な服へ着替えながら過ごしています。仕事をしている人なら朝と夜の2回、時間のある人では4〜5回シャワーを浴びることもあるそうです。
また、家庭によってはシャワー設備がない場合もあり、そのため共同シャワー施設も存在します。日本でいう銭湯のような感覚ですが、多くは屋外にあり、布を身体に巻いて利用するのが一般的とのこと。
最近では、富裕層を中心に簡易湯沸かし器や浴槽のある家も増えてきているそうですが、一般家庭ではまだ少数派だそうです。
日本では「汗をかかないようにする」ことに意識が向きがちですが、暑い国では“汗をかくこと”を前提に、こまめに洗い流し、着替えて快適に過ごす知恵が根付いているのかもしれません。
汗腺機能と体温調節
日本でも、朝と帰宅後にシャワーや入浴をする事はできます。けれど実際には、汗をかきながら一日中仕事や学校で過ごさなければならない事も多く、ベタつきや不快感を抱えたまま過ごしている方も少なくありません。
また、ここ10年ほどで「熱中症」という言葉を耳にする機会が一気に増えました。
昔は、夏の暑い日でも「帽子をかぶりなさい」と言われる程度で、中学校の部活動などでも、炎天下の校庭で何時間も汗だくになって運動していた記憶がある方も多いのではないでしょうか。今ほど「こまめな水分補給」や「熱中症対策」が強く意識される時代ではありませんでした。
もちろん近年の猛暑や温暖化により、春と秋が短いなどの影響もありますが、現代では、家・職場・電車・商業施設など、どこへ行っても冷暖房の整った快適な環境が当たり前になっています。
その便利さの一方で、私たちが本来持っている「体温調節機能」や「汗腺機能」が弱くなっているとも言われています。
人間は、体温が上がると汗をかき、その汗を蒸発させることで熱を逃がしています。本来であれば、夏になるにつれて少しずつ暑さに慣れ、上手に汗をかけるようになっていきます。
しかし、常に冷房の効いた環境で過ごしていると、汗をかく機会そのものが減ってしまいます。すると汗腺の働きが鈍くなり、必要以上にダラダラとしたベタつく汗をかきやすくなるのです。
反対に、汗腺機能がしっかり働いている人の汗は、さらっとしていて蒸発しやすいのが特徴です。
南国へ行くと、現地の人は暑い中でも意外と平然として見える事があります。もちろん、こまめにシャワーを浴びる習慣もありますが、生まれた頃から暑い環境で暮らしているため、汗のかき方や体温調節が自然と身についているのかもしれません。
熱中症になりやすい状態というのも、実は「うまく汗をかけない」「体温調節が追いつかない」ことが原因のひとつです。
また、汗をしっかりかけるようになると、汗の質も変わっていきます。よく「デトックス」と言われますが、汗腺がしっかり働くようになると、ベタつきやニオイの少ない、さらっとした汗をかきやすくなります。
普段あまり運動をしない方や、運動が苦手な方は、
- 半身浴
- 手足だけを温かい湯に浸す「手足高温浴」
などを取り入れるのもおすすめです。
無理なく汗をかく習慣は、発汗トレーニングになるだけでなく、末端の冷え対策にもつながります。
ベタベタ汗は要注意?「悪い汗」の特徴とは
さらさらと蒸発するような汗をかけないのには、きちんと理由があります。では、「悪い汗」とはどのような汗なのでしょうか?ご自身の汗と比べながら、チェックしてみてください。
悪い汗の特徴
- ベタベタ、ネバネバして蒸発しにくい
- 汗の粒が大きい
- 汗に塩分やミネラルが多く含まれている
- 舐めるとしょっぱい
- 熱中症になりやすい
- 雑菌が繁殖しやすく、ニオイが出やすい
このような汗をかきやすい方は、汗腺機能がうまく働いていない可能性があります。
悪い汗をかきやすくなる原因
- 運動不足
- 睡眠不足やストレスによる自律神経の乱れ
- 食生活の乱れ
- 冷房の使い過ぎによる体温調節機能の低下
このような生活が続くと、知らないうちに汗腺機能が弱まり、濃度の高いベタベタした汗をかきやすくなります。ベタついた汗は皮膚表面に残りやすく、それを栄養源にして細菌が繁殖するため、汗のニオイにもつながります。
良い汗との違い
本来、健康的な「良い汗」は、汗腺が毛細血管から取り込んだ水分の中から、身体に必要な塩分やミネラルを再び体内へ戻し、水分だけを汗として外へ出しています。そのため、さらっとしていて蒸発しやすく、ベタつきにくいのが特徴です。一方で「悪い汗」は、塩分やミネラルをうまく再吸収できず、水分と一緒にそのまま外へ出てしまいます。
その結果、汗がベタつきやすくなり、身体にも負担がかかりやすくなるのです。
日本で取り入れたい「汗との上手な付き合い方」とお風呂上がりの工夫
もちろん、日本では暑い国のように一日に何度もシャワーを浴びるのが難しい方も多いと思います。だからこそ、日本の暮らしの中では、“汗を我慢しすぎない工夫”が大切です。
例えば、
- 汗をかいたらタオルでやさしく押さえる
- 通気性の良い衣類へ着替える
- 冷やしすぎず、適度に汗をかく習慣を持つ
- 入浴後の汗を吸収しやすいバスローブや部屋着を活用する
など、汗をうまく逃がしながら過ごすだけでも、身体への負担は変わってきます。
特に夏場は、「お風呂上がりの汗」に悩む方も多いのではないでしょうか。せっかくさっぱりしたのに、また汗をかいてしまうと少し残念な気持ちになりますよね。ですが、きちんと身体を洗った後に出る汗そのものには、基本的にニオイはありません。汗が臭うのは、皮膚の汚れや垢などと混ざり、雑菌が繁殖することでアンモニアなどが発生するためです。そのため、湯上がりに肌へ触れるタオルやバスローブは、清潔なものを使うことが大切です。
では、どうすれば夏でも快適なお風呂上がりを過ごせるのでしょうか。
お風呂上がりを快適にする工夫
・首や頭を少し冷やしておく
お風呂から上がる前に、首から上へ軽く水をかけておくと、湯上がりの火照り対策になります。特に頭を少し冷やしておくと、ドライヤーの熱による汗も抑えやすくなります。ただし、身体全体を冷やしすぎると湯冷めしてしまうため注意しましょう。冷たいタオルを首へ巻いておくのもおすすめです。
・扇風機でゆっくりクールダウンする
脱衣所へ扇風機を置き、火照りが落ち着くまで涼みながら過ごすのも効果的です。ある程度汗が落ち着いてからタオルで拭いたり、バスローブを羽織ると快適に過ごせます。脱衣所に扇風機を置けない場合は、バスローブを羽織って風のある部屋へ移動するのも良いでしょう。クーラーは冷たい風で身体を冷やし過ぎてしまう事がありますが、扇風機の風は比較的やさしく、身体への負担も少なめです。
・入浴剤を上手に活用する
炭酸入りの入浴剤を使い、38℃前後のぬるめのお湯に浸かるのもおすすめです。一般的な適温とされる40℃より少し低めでも、炭酸の働きで血行を促し、疲労感や肩こりをやわらげてくれます。また、メントール入りの入浴剤は、湯上がりの肌をさっぱりと感じさせてくれます。最近よく見かけるハッカ油を湯船へ入れる方法も、ひんやり感が得られて夏には人気です。ただし、入れ過ぎると刺激が強くなるため、少量から試しましょう。
・清涼感のあるボディケアを取り入れる
メントール配合のボディローションを、濡れた肌へ塗ってから軽く流すと、湯上がりがさらに快適になります。さらさらパウダー入りのものは、汗を乾きやすくし、肌のベタつきを抑えてくれます。
最近では、夏のお風呂上がりを快適にするアイテムも数多く販売されています。少し工夫するだけでも、入浴後の過ごしやすさは変わります。ご自身の体質や好みに合った方法を見つけてみるのも良いかもしれません。
基本的に、湯上がりの汗は無臭です。そのままバスローブを羽織れば、汗を吸収しながら火照りが落ち着くまで快適に過ごせますし、暑い脱衣所から移動して、リビングや自室でゆっくりくつろぐこともできます。
まとめ
汗は「不快なもの」と思われがちですが、本来は、体温を調節し身体を守るために欠かせない大切な機能です。便利で快適な現代の生活は、私たちの身体への負担を減らしてくれる一方で、汗をかく機会そのものを少なくしているのかもしれません。
暑い国の人々の暮らしを見てみると、“汗をかかないようにする”のではなく、「汗を上手に流し、快適に付き合う」という知恵が根付いていました。
日本でも、
- 無理なく汗をかく習慣を持つ
- 冷やし過ぎない
- 清潔なタオルやバスローブで快適に過ごす
- 湯上がりの火照りを上手に逃がす
など、少し工夫するだけで、夏の過ごし方は変わってきます。
お風呂上がりの汗も、きちんと身体を洗った後であれば、必要以上に嫌がるものではありません。「汗を止める」のではなく、「上手にかける身体を整える」。
そんな視点で、これからの暑い季節を少し快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。
夏のお風呂上がりを快適に過ごしたい方へ
お風呂上がりの汗をやさしく吸収しながら、暑い季節でも快適に過ごしたい方には、「今治産わた音シルキーローブ」がおすすめです。
わた音は、シルクのような上品な光沢と、薄くて軽いやわらかな肌触りが特徴のバスローブ。Sサイズで約395gという驚きの軽さで、一般的なバスローブの約半分ほどの重さしかありません。
通常、タオル生地は水分を含むと重たく感じやすいものですが、わた音シルキーローブは、お風呂上がりでも軽やかな着心地。薄手で通気性が良いため、汗ばむ季節でも快適に羽織ることができます。
火照りが落ち着くまでの時間も、さらっと心地よく。
夏の湯上がり時間を快適にしてくれる一着です。
※本記事は2026年5月13日に内容を最新情報に更新(編集・追記)しました。




