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赤ちゃんの足は自由に~おくるみと股関節脱臼のリスクと正しい使い方~

赤ちゃんをやさしく包み込む「おくるみ」は、安心感を与え、眠りを助けてくれる育児アイテムです。しかし、その使い方を誤ると、赤ちゃんの成長に影響を与える可能性があることをご存じでしょうか。特に注意したいのが「股関節脱臼(発育性股関節形成不全)」との関係です。
包まれる安心感
出産祝いとしても人気の「おくるみ」。
さまざまな素材や形があり、用途に応じて選ばれています。
今回はその中でも、赤ちゃんの体をしっかりと包み込むタイプのおくるみについて取り上げます。
新生児をやさしく包むことで、赤ちゃんはお腹の中にいた頃のような安心感を得ることができ、眠りの質が高まるといわれています。赤ちゃんがぐっすり眠ってくれると、育てる側も休息を取りやすくなり、日常の時間にも少し余裕が生まれます。そのため、おくるみを日常的に活用している方も多いのではないでしょうか。
しかし一方で、使い方には注意が必要です。
誤った巻き方をしてしまうと、「発育性股関節形成不全」を引き起こすリスクがあるとされています。
「発育性股関節形成不全」
「発育性股関節形成不全」は、股関節が生まれつきゆるかったり、骨盤側の受け皿である臼蓋の形が未発達なために、大腿骨頭が正しい位置から外れてしまう状態を指します。
以前は「先天性股関節脱臼」と呼ばれていましたが、出生後に発症するケースも多いことから、現在では「発育性股関節形成不全」という名称が用いられています。
この症状は、男の子に比べて股関節がやわらかい女の子に多く見られます。また、家族に股関節の疾患がある場合や、逆子での出産、寒い地域や寒い時期に生まれた赤ちゃんも、発症しやすい傾向があるといわれています。
さらに、布おむつが主流だった時代には、おむつをしっかり固定するために股関節を締めつけてしまうことが多く、それが原因で股関節脱臼を起こす乳幼児も少なくありませんでした。
1970年代には発生率が出生数の約2%とされていましたが、現在では育児方法の見直しや知識の普及により、その約10分の1程度まで減少しています。
あかちゃんの股関節
生まれたばかりの赤ちゃんの股関節はとてもやわらかく、骨もまだ成長の途中にあります。また、骨盤側の受け皿である臼蓋のくぼみも浅いため、そこにはまる大腿骨頭が外れやすい状態にあります。
大切なのは「M字の姿勢」
赤ちゃんはできるだけ自然な姿勢、つまり両ひざと股関節を曲げた「カエルのようなM字型」の姿勢を保つことが大切で、
・股関節の安定
・正常な発達の促進
・将来の歩行にも良い影響
があるとされています。
反対に、脚をまっすぐそろえたり、内股の状態が続くと、股関節に負担がかかり外れやすくなってしまいます。できれば歩き出すまでの間は、股関節を開いた状態で、脚が自由に動かせるようにしてあげましょう。
抱っこの際にも工夫が必要です。おすすめされているのが「コアラ抱っこ」と呼ばれる方法で、赤ちゃんの首をしっかり支えながら縦に抱くスタイルです。この抱き方であれば、自然と脚がM字になり、無理なく自由に動かすことができます。
おくるみと股関節脱臼の関係
おくるみを使う場合も同様に、体はやさしく包みつつ、脚は固定せず、自由に動かせるようにすることがポイントです。
ここで大切なのは、「おくるみ=危険」ということではないという点です。使い方によっては股関節に負担がかかる“可能性(リスク)がある”ということであり、発症には他の要因が関わる場合もあります。
生まれてしばらくの間は、お腹の中にいたときと同じように、脚をたたんだM字型の姿勢で、自由に動ける状態を意識してあげましょう。
正しいおくるみのポイント
おくるみを使う際は、次の点を意識しましょう。
・足元はゆったりと
足を固定せず、自由に動かせる余裕を持たせる
・ひざが曲がるスペースを確保
自然にM字になる状態を保つ
・締めつけすぎない
指2本程度のゆとりが目安
・顔まわりはすっきりと
窒息防止のため布がかからないようにする
赤ちゃんの股関節を守るためには、脚を締めつけず、自由に動かせることがとても大切です。そんな視点で選ぶなら、やさしく包みながらも動きを妨げないアイテムを取り入れるのもひとつの方法です。

三角フード部分には綿100%のガーゼ素材を使用。やさしい肌触りで頭まですっぽり包み込み、赤ちゃんを心地よく守ります。
お風呂上がりのバスタオルとしてはもちろん、外出時の防寒や冷房対策など、さまざまなシーンで活躍します。
育児でより重視されていること
近年は「股関節にやさしい育児」がより重視されるようになっています。
特に以下の点が改めて重要とされています。
- おくるみ・衣類ともに「締め付けないこと」
- 抱っこや寝かせ方でも「足を開いた姿勢」を保つこと
- 定期検診で早期発見を心がけること
股関節脱臼は、生後6ヶ月までに発見できれば多くが軽い治療で改善するとされています。
まとめ
便利な紙おむつの普及により、股関節への負担は大きく軽減され、股関節脱臼の発生率も減少してきました。一方で近年では、おくるみなどによって脚を固定してしまうことが、新たな要因のひとつとして考えられるようになっています。
ただし、おくるみ自体が悪いわけではありません。使い方によってはリスクがあるということであり、正しく使えば、赤ちゃんにも育てる側にもやさしい便利なアイテムです。SNSなどで話題となった商品が販売停止になるケースもありましたが、大切なのは「正しく理解し、適切に使うこと」。
おくるみは、赤ちゃんにとって
・安心感
・眠りやすさ
・体温調節
といった多くのメリットをもたらしてくれます。
だからこそ意識したいのは、「包むこと」と「自由に動けること」のバランスです。赤ちゃんの体は、これから大きく成長していく途中にあります。少しの工夫で、その成長をやさしく支えることができます。
おくるみを使うときは、足を締めつけず、自然なM字の姿勢を大切に。それが、赤ちゃんの健やかな発育と、これからの歩みにつながっていきます。
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赤ちゃんの肌にやさしい、綿100%今治産タオル生地を使用したベビー&キッズ用品。
体はふんわりと包み込みながらも、脚まわりは自由に動ける設計になっています。
お風呂上がりのバスタオルとしてはもちろん、外出時の防寒や冷房対策など、さまざまなシーンで活躍します。
はじめてのお出かけにも、1枚あるだけで幅広く使える便利なアイテムです。
※本記事は2026年3月25日に内容を最新情報に更新(編集・追記)しました。
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