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「母の日」2017.5.14 感謝の気持ちを贈りましょう
毎年5月の第二日曜日は「母の日」です。
みなさんは、もう準備出来ていますか?この日は、日頃の感謝や気持ちを言葉や贈り物で表現できる日です。ただ、何かを選ぶのではなく、どうやって感謝の気持ちを表すか?も大切ですね。そこで、「母の日」の由来や原点等を知って、気持ちを込めたメッセージとギフトを贈りませんか?
母の日の起源
「母の日」とは、日頃の苦労を労わり、母への感謝を表す日。日はそれぞれちがいますが、世界中に「母の日」があります。
起源は、古代ギリシャ時代に神々の母と言われていた「母リーア(ヘラ神)」に感謝の意味を込めて、春祭りをした事が始まりという説や、17世紀イギリスにて「マザーズ・サンデー」という日をイースター(復活祭)の40日前の日曜日に定めて、出稼ぎ労働者に対し、母親と一緒に過ごせるように里帰りをさせていたという説とあるようです。
女性活動家によって
本格的に、「母の日」が記念日となったのは、1914年アメリカです。
アメリカ南北戦争で、アン・ジャービスという人が敵味方関係なく負傷兵の手当をしていました。この女性は、医療水準の低い地域で生まれ育ち、医療・衛生環境の整備に関心を寄せ、「Mothers Day Work Club」というボランティア団体を立ち上げ、医療を必要とする人々に適切な処置を届ける活動をしました。この活動からヒントを得た女性活動家ジュリア・ウォード・ハウは、母として、「今後、戦争に夫や子どもを送ることを拒否しよう」と、1870年の「母の日宣言」をしました。これは、イギリスで既ににあった「マザーズ・サンデー」という風習にちなんだ物です。この「母の日宣言」が「母の日」の原点と言えるようですが、この時は定着しませんでした。
その後、アン・ジャービスの娘アンナ・ジャービスは、母が亡くなった追悼の意を込めて、2回目の命日に、教会に白いカーネーションを飾り、参加者にも配りました。それが、1908年5月10日の第二日曜日だったそうです。そして、皆に「母に感謝をする日」として、広める活動を行いました。彼女は、純粋に母への感謝の気持ち伝え、母を称える事を「母の日」として広めたかったのですが、商業的な要素での広まりが大きかったようです。感謝の気持ちは物には変えられないという思いから、せっかく広めた「母の日」を撤廃する運動までしていたようです。
この記念日が、日本に入ってきたのは明治時代末期頃です。1913年頃、キリスト教会の日曜学校などで「母の日」がスタートし、1915年には青山学院教授のアレキサンダー女史が宣伝しました。1931年には、大日本連合婦人会の結成がきっかけとなり、皇后の誕生日である3月6日が「母の日」と決まりましたが定着せず、1937年にお菓子メーカーの森永製菓などが、「母の日」をアピールする行動を開始しました。定着したのは、第二次世界大戦後になります。
メッセージを書く
普段から、感謝の気持ちを口に出している人、メールやLINEなどで、伝えている人。いろいろと表現の仕方はあると思いますが、今回はプレゼントにカードを添えてみませんか?
おかあさん、義理のおかあさん、贈るメッセージが変わってきますが、どんな相手に送る場合にも、素直な感謝の気持ちを書くのが一番です。
自分の母や奥さんに贈る場合は、母(奥さん)の苦労や当たり前のようにしてくれる事を思い浮かべ、日頃の感謝の気持ちと母(奥さん)の健康を気遣う言葉があると良いでしょう。
義理のおかあさんに贈る場合は、頻繁に行き来をし、お子さんの面倒を見て頂いたり、家事の事を教えて頂いたりしている場合は、そのお礼を書くと良いでしょう。親しみを込めて「おかあさんへ」、旦那さんなどパートナーの名前を書く時には、親しい中にも礼儀ありという事で、「○○さん」と書きましょう。
遠くに住んでいて、頻繁に顔見せ合う事が無い場合は、いつも気にかけてもらっている事の感謝の気持ちを伝え、次に会える日を楽しみにしていると伝えましょう。
最後に
だんだんと豊かになってきている近代では、言葉で感謝を伝え、更にお母さんの事を思いプレゼントを選ぶという行為にも気持ちが込められているのではないかと思います。おかあさんの事を思って、メッセージを書き、プレゼントを選ぶ時間も感謝の気持ちがあるからこそではないでしょうか。日常の生活に追われているからこそ、「母の日」があるのかもしれませんね。