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体に優しい綿100%(今治タオルについて)
現在slouch&chicでは、今治産のパイル生地や綿100%の素材を主に扱い製品にしています。なぜ、天然素材の綿100%にこだわるのか?それは、体に優しい素材を求めた結果です。現在、アレルギーを持つ人が多く、肌の悩みが尽きない方も多いかと思います。厚生労働省の調査によると程度の差はありますが、二人に一人はなんらかのアレルギーを持っているそうです。特にこの季節は乾燥しているので、多くのトラブルを抱えがちですね。
そんな中で、今回は体に優しく環境にも優しい生地についてお伝えしたいと思います。
なぜ、綿(コットン)100%が肌に良いのか。
肌触りが良い(ちくちくしない、摩擦が少ない)
通気性が良い
吸水性が高い
静電気が溜まりにくい
ほどよい保温性
これらの特長は人が体温調節をする上で、快適に過ごすのに最適な衣服(繊維)と言えます。体温をほぼ一定に調節する作用によって、汗をかき熱を発散させ、体表の血管を収縮させて放熱を防いだり、筋肉を活動させて体温を上げています。そこで、肌に触れる下着は特に通気性、吸水性の良い綿が選ばれます。赤ちゃんは体温調節が上手く出来ない為、汗を沢山かく事で体温調節の練習をしています。こまめな着替えが必要ですが、綿はシルクより耐久性も有り安価な為に最適な生地と言えます。また、アレルギーのある方には、摩擦が少ないのでチクチクせず、刺激が少ないので、敏感な肌に優しい繊維です。
化学繊維の特徴
一方、化学繊維は、種類が沢山あり、生地によってそれぞれの特徴が異なります。シワにならない、乾燥が早い、変色しない、強度がある、防水、防カビ、抗菌等々、たくさんの特長を持った繊維があります。これらは石油を原料に科学的に生産された物、植物の繊維を薬品でとかし繊維にした物です。また、化学繊維の多くは速乾性が高く、肌に必要な水分を徐々に吸い取ってしまい、肌を乾燥させます。その乾燥によって、静電気が起きやすくなり、チクチクとしたかゆみを感じるようになります。
しかし、特殊機能を持った化学繊維は、現在の生活に欠かせない物となっています。保温効果の高い物は特に手放せないですね。ふわふわと柔らかく、カラフルなルームウェア類は、確かに柔らかく保温力があり快適です。特に足先が冷える女性にはお役立ちグッズになりますね。暖かさを保つので、お風呂上がりから就寝前までのリラックスタイムに最適です。
今治タオルについて
今治タオルは、国内最大規模のタオル産地である四国愛媛北部の地で、百二十余年の歴史のあるタオル産地で作られているタオルです。四国の温暖な気候と、今治市を貫流する蒼社川の水に恵まれて発展してきました。良質の天然水(軟水)を用いて晒しを行う為、繊維に優しい仕上がりとなります。
今治タオルはとても厳しい品質基準を設けています。それらに認定されたタオル生地だけが、認定マークを得られます。大きく4つに分かれた審査、「タオルの特性」、「染色堅ろう度」、「物性」、「有機物性」があります。
まず、タオルの特性とは吸水性、脱毛率とパイル保持性になります。吸水性は、生地片を水に浮かべ5秒以内に沈み込むかを「未洗濯」と「3回洗濯した物」と2回検査します。
染色堅ろう度は、色落ちの事ですが、光や、洗濯、汗、摩擦それぞれの検査をしています。
物性は強度です。引っ張りや、破裂等を検査しています。
有機物性は、製造工程で使用される化学物質により有害物質である有機ホルムアルデヒド残留が懸念されますが、今治タオルではお子様から大人まで安心して使える厳しい基準を定めています。
以上の厳しい基準をくぐり抜けた今治タオルは、新品でも、吸い取りが良いわけです。(ただ、毛羽やほこりなどが付いている場合があるので、一度洗濯をしてから使う事を勧めています。) また、脱毛率が少ないので、柔らかさが保てます。水分や汗を素早く拭き取る事が出来るので、お風呂上がりや汗をかいた後でもべとつく事がなく、肌にも優しいです。そして、きちんとお手入れすれば、柔らかさや吸水性を長く保つ事が出来ます。
slouch&chicでは
バスローブやルームウェアーは素肌に直接触れる物です。気持ち良く快適に、そして肌を守るという事を一番に考えて、商品開発をしています。また、長く良い物をお使い頂く為には、お手入れ方法も重要になってきます。そこで、選び抜いたのが今治産タオルです。綿100%で、確かな基準を満たしている生地、そして国内生産されています。洗濯も柔軟剤要らずで、柔らかい状態のままお使い頂けます。(お手入れ方法については次回のコラムでお知らせ致しますので、是非ご覧下さいませ。)
今治の老舗タオルメーカーから買い付けるタオル生地を使用して、自社工場での縫製、国内生産の安心・安全な商品をお客様に届けたいと考えています。日本にはたくさんの種類の生地が各地で作られています。これからも、肌にも環境にも優しい生地を開拓していきたいと思っています。