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タオル製品のお手入れについて
パイル生地のバスローブやルームウェアーのお洗濯にお悩みではありませんか?
これらは、基本的にバスタオルと同じです。色分けして洗う、パイルの物だけで洗う等、それぞれを分けて洗うのは、難しい事もありますよね。でも、「肌に直接触れる物なので、質の良い物を長く使いたい」と考える方が多いと思いますので、今回は数種類の注意点や、洗濯・乾燥の方法をお知らせしたいと思います。
洗剤などの選び方
粉石けんや、天然油脂由来の液体洗剤がおススメです。塩素系漂白剤、蛍光増白剤が入った洗剤の使用はお避け下さい。柔軟剤も、吸水性を保つためになるべく避けて下さい。柔軟剤は繊維を滑らかにコーティングする事で、柔らかい風合いを出しますが、コーティングにより水を弾きやすくなり、吸水性が低下します。
縦型式洗濯機をご使用の方
たっぷりの水で泳がすように洗います。パイル抜けを防ぐ為や、他の衣類と洗う場合にはファスナーや装飾等に引っかからないように、ネットに入れるのをおススメします。
干すときには、パタパタと10回から20回振り、パイルを立たせます。大きさがあるので疲れますが、ふんわりさせる効果があります。そして、風通しの良い日陰に干します。直射日光(紫外線)は繊維にダメージを与えますが、抗菌作用を求める方は、少しの時間日光にあてる程度にして、日陰に移動させましょう。長時間、紫外線を浴びるとゴワゴワとしてしまいます。
ドラム式洗濯機をご使用の方
ドラム式洗濯は縦型式と違い、少ない水で「たたき洗い」をします。よって、パイルがつぶれてしまうので、デリケートな衣類用のコースで、水量大(多い)で洗い、パイルをほぐしてから(タオルをパタパタと降る)、日蔭に干します。ドラム式洗濯機で大事なのは、つぶれてしまったパイルを立たせてから、干すという事です!
毛羽落ちについて
数回洗濯を繰り返す内にパイルが締まって、落ちなくなります。
無撚糸やシャーリング加工をしたパイル地は、毛羽落ちが多いです。なぜなら無撚糸は、糸を撚らないので、繊維が結束されていません。よって、中にすきまが多く出来、柔らかくボリュームが生まれます。毛羽が落ちやすくはなりますが、今治産のパイル地は、毛羽落ち(脱毛率)が、パイルで0.2%、無撚糸で0.5%と厳しい基準を定めています。しかし、過度の柔軟剤の使用などにより、毛羽落ちが収まらなくなる事もありますので、ご注意下さい。
まとめ
パイル(タオル)生地のお手入れ、いかがでしたでしょうか?タオル生地だけで、別洗いが難しい方もいらっしゃると思いますが、お気に入りのタオルを長持ちさせる為に、ぜひ試してみて下さい。