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地球と体に良い事
2021.03.25

地球環境のための物づくり

地球環境のための物づくり

2021年3月1日~3日まで、TOKYO KNIT 2021 展示会が開催されました。Sustainabule action というテーマを掲げ、社会と地球環境の為に何が出来るかを考え、新しい取り組みにチャレンジし、モノづくりに取り組みました。東京ニットファッション工業組合に属していいる20の会社が参加をし、当店も参加しました。すでに世の中の人々は環境について意識を高く持ち、取り組みを行っていますが、衣料に関するところを改めて考えてみました。

SDGs「持続可能な開発目標」

衣料に関わる市場でも、環境にたいする意識が大きく変わりました。国内外で、リサイクル繊維の開発、オーガニック製品が充実し始め、衣服につける附属も海洋プラスチックごみを回収してファスナーを作ったりとSDGsは、アパレル業界全体の取り組みとなっています。

SDGs「持続可能な開発目標」社会や地球環境に関する課題を世界全体で解決するために国連が掲げた17の具体的目標です。アパレルに関してのサステナブルはこの中の12番「つくる責任、つかう責任」に注目しています。

大量生産しては廃棄していた少し前のこと、リーズナブルな衣料品を買っては捨ててしまう消費の仕方などが問題となっています。今では、物のつくり方を変え、不要な衣服を店舗で集めリサイクルに回す、オーガニック製品をつくり購入するという形に変化しつつあります。

衣類の素材だけにとどまらず、商品を飾るトルソーも100%植物由来の「BIO TORSO」という製品があります。再生可能資源である植物原料を使用したバイオプラスチック製なので、自然へとかえります。成分分解試験の結果もでており、設定条件を決めたうえで、約2週間で強度がゼロになる形状崩壊が確認できたそうです。

このようにバイオプラスチックは製品開発され販売されています。そして、様々な場所ですでに使われ始めています。アパレル業界でも、素材だけではなくファスナーなどの附属を始め、下げ札に使かっているループや洗濯ネームや織ネーム(ブランドネーム)がバイオマスや生分解出来るもの、もちろん天然繊維もありますし、和紙を使用した物もあります。ハンガーなど、製品を入れる袋もです。

皆さんの身近なところではビニール袋やストロー、フォークやスプーン。すでにエコバックを持ち歩く習慣が身につき、ストローも使わないという選択をしている方も多くいらっしゃると思います。

良くみると、プラスティックは様々な物に使用されている事に驚くと思います。プラスチック製品をどうしても使用せざる負えない時もありますので、そういった時にはバイオマスの物を選ぶと良いですね。一人一人が意識する事で変わりますので、無理をせず、ごみの分別をきちんとしながら、使い分けていきましょう。

物がない時代はエコを意識する必要がなかった・・・

江戸の頃の人々は、毎日着る着物はとても高価なものでした。収穫した綿や麻、絹などを糸にし、手織りで生地にし、反物として市場で販売されます。それはそれはとても高価なものでした。反物を購入して、着る人のサイズに合わせて仕立てるので、オーダーメイドにもなります。

季節ごとに洗い張り(糸を解いて、洗濯をします)をし、寒くなったら綿を入れ仕立て直します。そして、暖かくなると綿を抜くとういうように、季節ごとに着物の手入れをし、暖かさを調節していました。家族の分の着物の手入れや仕立ては女性の仕事でもありました。裁縫が家事の一部だったということも大変な事です。子供がいたら、子供の成長に合わせて着物を用意しなければなりません。お下がりや古着は当たり前、新しい着物が買えるのはお金持ちだけです。その分、数少ない着物を手入れして、とても大切に着ていました。娯楽の少なかった時代では、仕立て直す作業も季節を感じ家族の成長を感じ、健康を祈って仕立てていたのではないでしょうか。

そして、大切にする分、着物を最後まで有効利用していたので、環境にも優しい配慮が自然となされていました。木綿の着物は、子供用に小さく仕立て直したり、寝間着やオムツ、鼻緒、雑巾なるまで使います。また端切れと糸はリサイクルショップに売る事が出来ます。そして、最後には火をおこす材料となり、燃やして残った灰は「灰買取り業者」に売る、捨てるものは無い!と言っていた昔の人々。この一切無駄のない使い方、物を大切に使うという精神は、物がない時代だからこそでもありますが、本当にすごい事です。

現代でも、若者の間では古着が流行しています。10年前、20年前の服、少し擦り切れていても、穴が開いていてもそれはになるそうです。若い時には、流行の最先端、1シーズンごとに買い替えるといった事を当たり前にしていた時代もありました。

昔の人が着物を大切にきていたのと同じように丁寧に着た衣類は、人に譲ることが出来ます。古着として価値が出る事もあります。1着の服が一生の宝物になることもあります。気にいった服を大事に着る、人から人へ譲るというのもファッションを楽しむことの醍醐味だと思います。

そして、現代では店頭で着なくなった服を回収するというサービスも行っています。BRINGという会社が服を「回収→リサイクル→服をつくる→着る」服をゴミにせずに循環させ、服をリサイクルし販売しています。日本環境設計株式会社 JEPLAN, INC. が持続可能な社会の実現をめざして活動しています。

要らなくなった服、着れなくなった服をただ焼却処分するのではなく、古着、リサイクルをして使い続ける事で、循環型のサスティナブルな社会を目指すことが出来ます。

天然素材は土にかえる

天然繊維で作られた物は、時間をかければ土にかえります。昔は、使わなくなった布団の綿を田んぼに置き、綿の間から苗だけが成長し、雑草は綿の下で枯れ、立派な米が出来たと「おたふくわた」で有名な布団屋さんハニーファイバー株式会社さんのHPの「読み物」に書いてありました。そのまま、水田なので綿は自然に溶けていくそうです。天然の綿は、布団として使用されなくなっても水田で活躍していたということです。今は綿でも天然繊維ではないものが混ざっていたりしますし、綿を包んでいる生地や糸も化繊の場合があるので分別が難しく、時間のいる作業となってしまいます。畳みも時間はかかりますが、焼かずとも土にかえるそうです。

現在でもリサイクル農法という方法で、くず綿で作った布(布マルチシート)に種籾が挟んで水田に敷きます。布団の綿と同じく、雑草が生えないので、除草剤を使う必要がありません。そして、この方法は田植え機が不要の為、里山や棚田稲作に最適な方法だそうです。高齢化で担い手の確保が難しい中山間地でも水田稲作が続けていけるというメリットもあります。まさに、環境にも人にも優しい農法と言えるのではないでしょうか。

※綿100%でも染色してあると、染料の種類によっては土には返せないものもあります。

まとめ

お持ちの衣類、または新しい洋服を購入する時に品質表示を確認してみて下さい。綿や麻、シルク、ウールなどの天然繊維なのか?ポリエステル、アクリルなどの化学繊維なのか?洗濯時に繊維くずとして、「マイクロプラスチックがでるフリースなどはなるべく洗濯の回数を減らそう」などと考えるきっかけになります。お手入れをきちんとすれば、長く着られるものは自然と大切に着る意識が生まれてくるのではないでしょうか。

当店の商品は天然素材で作られていますので土にかえります。もちろん、洗濯の際のマイクロプラスチック放出の心配もありません。バスローブも昔の人々が着物をいろいろな方法で再利用していたように、着古したバスローブは、使いやすい大きさに切って雑巾にしたり、重ねてバスマットにしたり、使い方はいろいろです。出来るだけ長く愛用して頂けると嬉しいです。地球に優しく自分も楽しい地下資源に頼らない循環型社会を目指していきましょう!

※ゴミに出す時には各自治体の決まりに従ってゴミを出してください。

商品に関するご質問や気になることがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
☎︎03-3624-7938 (平日10:00-18:00) ✉︎ shopmaster@slouch.jp 

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